ぷよぷよ初級者凝視論 基本編
まとめ
- 対局中における連鎖構築と凝視は二律背反である
- 連鎖構築と凝視を同時に行おうとするとコンテキスト切り替えによる余計な脳資源の消費が発生し、連鎖構築力はより低下する
- 凝視力向上のためには連鎖構築力の向上が必要である
はじめに
私のように「中盤戦は都市伝説」だと未だに思っているぷよぷよ万年初級者でも苦労にたえない凝視。フィールドめいっぱいの大連鎖を組んでいたのに本体5連鎖くらいしかない相手の単発で死んでしまった経験は誰にでもあるだろう。その度に思うのだ。「あの時凝視が出来ていれば負けずに済んだし彼女もできたし金持ちになれた」。そして私は凝視の練習を決意する。昔に比べればぷよに関する情報や技術も多くなってきた。凝視の練習方法やコツを検索するといくつかヒットする。だが、今一つしっくりこない。実戦で挑戦しようとしてはいつの間にか凝視することを忘れて本線一辺倒になってしまう。練習しようとしては挫折していつまで経っても身に着けられない。それは何故か。凝視の真実を知らないからである。「な、何だってー!(AA略)」 本文章では今まで明らかにされていなかった凝視の隠された真実を公開しよう。
凝視の定義
ぷよぷよ用語辞典では凝視という用語について以下のように記述している。
試合中に相手のフィールドを見ること。
もし試合中でなかったら凝視ではない、とは記載はされていないが大方のぷよらーはこの記述に異論は無いのではないだろうか。
対戦動画の視聴
ぷよらーなら誰もが他人の対戦動画を視聴したことがあるだろう。余談になるがかつての2ぷよでは他人の対局を観戦する回数が一日で最も多かった人に「今日の田代」という大変栄誉ある称号が与えられ、誰もがこぞって田代を目指して観戦に勤しんだ時代があった。ここで思い出して欲しいのはたとえ超上級者の対局だったとしても、片方の一人の本線を把握するくらいなら「試合中に相手のフィールドを見ること。」よりは簡単だったのではないだろうかということだ。「そんなの当たり前じゃねーか」と賢明な読者のかたは思うかもしれない。だがちょっと待って欲しい。これこそが凝視の真実に近づくために第一歩なのである。
シングルコア上でのマルチタスク
自分の試合中なら難しけど、他人の対局なら簡単―――後はもう分かるな? 自分の試合中は連鎖構築をしないといけないが、他人の試合はしなくていい。この連鎖構築があるだけで途端に難しくなるのである。コンピューターに当てはめてみると、連鎖構築と凝視は別々のタスク、人間の脳はシングルコアのCPUであると考えると分かり易い。
初級者が考える上級者の凝視のイメージ
「連鎖構築も出来れば凝視も出来る☆」
おいおい、CPU使用率が限界(100%)を超えているぞ。
真実
- 凝視に資源を掛けるために連鎖構築に掛ける費用を落とす必要がある。
- マルチタスクの弊害としてコンテキスト切り替えに余計に資源を消費する
凝視をしたいのならば、自身の連鎖構築に割り当てるCPUの使用率を減少させて凝視の方に回せば良いのである。何の解決にもなっていないように思えるがこの基本的な考えが大変重要で次への一歩となる。
対策
今までと変わらない連鎖構築力と合わせて凝視力を持ちたいのならば、練習によって自身の連鎖構築力の最大値を向上させよう。「弥生ができません」、「デアリスができません」、「宇宙ができません」などと言っていては凝視が出来なくて当然だ。連鎖力向上によってより低いCPU使用率で連鎖構築が可能となり、凝視もまた同様である。
更新履歴
0.03 2018/05/06 改題
0.02 2018/02/12 "まとめ"にコンテキスト切り替えを追記
0.01 2018/01/08 初版